Webマーケティング

キーワード選定のやり方とコツ、キーワードプロファイリング法

キーワード選定は、検索エンジンのSEO対策、YouTube検索、そしてSNSのハッシュタグと、Webマーケティングにとって、非常に重要な要素です。

キーワードは、単純に検索母数が多いからいいわけではありません。
もちろん、月間検索数が少な過ぎると、検索する人がいません。

やり方とコツ、キーワード選定の考え方をお伝えします。

キーワード検索する時には、なんとなくキーワードを思い浮かべて使うのですが、ほとんど目的があります。

更に、キーワードの1語や2語が、広義の場合と狭義の場合もあります。

例えば、ご自分が歯医者さんだとします。
保険診療を行い、親切で丁寧で、痛くないのが評判です。
もっと、患者さんに知ってほしい、来院してほしいのでキーワードを考えています。

歯医者さんを探す、Nさんがいます。親知らずが痛くなりました。
歯医者さんを探すとします。

先ず、近所の歯医者は、どこにあるかな?と検索がスタートです。

「歯医者」というキーワードは、とりあえず近所の歯科を見てみようという目的。
しかし、サジェストに、「地域名 歯医者」 「歯医者 近く」等と出てきます。どこかをクリックするはずです。

しかし、この時は、まだ検索の入口です。
どんなところがあるかな?
と、【リサーチレベル1】のステージと言えます。
ここで、上位表示されていても、来院につながるか?
可能性は低いと判断されます。

この時には、地図上でしっかり表示できるように、MEO対策(地図上対策)をやる方がいいキーワードと
して、特にSEOや広告キーワードには関係ないとなります。

Nさんは、親知らずが痛いので抜くかもしれないと考えて、痛くない歯医者さんがいいと思います。

そこで、「痛くない」 と検索窓に入力すると、「痛くない 歯医者」とサジェストが出てきます。

ほとんどの人が、そのサジェストをクリックします。
しかし、まだ決めているわけではありません、探している途中です。

この時の「痛くない」というキーワードは、目的が定まっているので、【ナビゲート】と【リサーチ】という要因を持つキーワードです。

痛くない歯医者が表示されます。
ところが、何がどう痛くないのかわかりません。
麻酔の方法が違うのか? 何か技術があるのか?

おそらく、いくつもの「痛くない」という歯医者さんが表示されます。
そこで、重要なことは、ページタイトルやディスクリプション(説明文)において、何が書かれているかで、差別化が出来ます。

そこで、数件の歯医者さんをクリックして、親知らずを抜くのが痛くなかったという患者さんのコメントを見つけたNさん。

かなり、その歯医者さんに興味を持ちます。

Nさんが、検索を続けます。
治療が終わるのは早い方がいいと思っています、忙しいので。

「治療が」、と入力すると、「治療が早い歯医者」と表示されていたのでクリックしました。

そこには、先ほどの親知らずを抜くのが痛くないと書かれていた近所の歯医者さんが、表示されています。

Nさんの心は、80%は決まってしまいました。。。

「治療が早い歯医者」というキーワードは、【アクション】、【ナビゲート】、【リサーチ】の要因を持つ、実は、強いキーワードではないか、となるのです。

キーワードツールで調べると、月間検索数が少なくSEOキーワードとしては、競合性も低い・・・。

狙えるかどうか、試してみようとなると、広告キーワードでテストしたり、ハッシュタグで投稿したり。
イケそうであれば、SEOページをつくる、となるのです。

あくまでも、参考までの一例であり、キーワードを特定しているものではないのですが、キーワード選定のやり方とコツをお伝えするための事例としてお考えください。

キーワードについては、専門用語や業界用語が強いことは、多々あります。
特に、B2Bでは、顕著です。
このことを知らないと、業界レベルとして低く見られるHPになっているということもあります。

つまり、
キーワード選定は、顧客の検索心理と、業種業態の特性を合わせて、いくつものパターンを想定して、ルートを設計することが重要です。だからこそ、顧客プロファイリングが基盤になります。いわば、キーワードをプロファイリングしてSEOキーワードや広告キーワードを想定・検証・分析していくことで、ご自分のビジネスに重要なキーワードを選定できるということになります。

キーワード選定は、3年前とは環境が全く異なります。
世代で、メディアで、デバイスで、その掛け合わせで変わります。

ご自分の業種や業態、マーケティングツールに合ったキーワード選定がこれからの集客に大きく影響します。

記事作成:マーケティングコンサルタント 野元泰秀

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